潜龍鍼師

WEBから鍼灸へ変えた話

自分を動かす

英語に関する勉強の仕方の記事が、よくはてぶの人気エントリーとかで上がってくる。
http://monojin.com/study-portal-iknow-smartfm/


びっくりするぐらいみんな興味があるんだなと。
で、みんなのタグは学習とか勉強とかが圧倒的に多い。
そういうタグを見てて、なんとなく思うのが、英語はやっておいたほうがいいんだろうなー、
でも面倒だなー、長続きしないなーという人がいるんじゃないかなということ。自分もそうだったし。
大学受験を終えた後、英語なんてほとんど触れる機会はなかった。
まー、自分には関係ないやぐらいにしか考えていなかった。
TOEIC対策の本を一冊ぐらい買ったけど、すぐに投げ出した。
点を稼いで何がしたいのとささやくもう一人の自分がいた。


6年ぐらい前になぜか無謀にも、初めての海外をチャリで旅行した。
なんでいきなりそんなことをしたかというと、まあ日本は大まかに回ったから行くとこが
なくなったかなと言う感じ。


で、この旅を通してわかったのは、自分の知らないところで世界は広がっていて、
英語が話せると、そこにいる人と意思疎通ができそうだと強く思った。


そこら辺から少しずつ英語の必要性を意識し始めた。
でも、がりがり勉強したくはなかった。日本語をそうやって勉強した記憶がないから。
また、おそらく数週間はそれで乗り切れるかもしれないが、数年単位で考えると、
長続きしないことは目に見えていたから。
じゃどうしたか?


そもそもの言語を話す過程を順に考えてみると、こうだと思う。
1.伝えたい相手がいる
2.伝えたい内容がある
3.表現のスキルが必要となる


なのでそもそも英語圏の人に知り合いがいないことが問題だと思った。
手始めに、個人的に英語を教えてくれる人(フィリピン人で日本語は話せない)のとこに週一で通ってみた。
でも、圧倒的に量が足りないと思って、もっと身近な環境に組み込みたかったから、外人とルームシェアをしてみた。
今は外国に来ている。


というように、環境を作ってやることで、
自分の意欲を掻き立てるということがまずは先決だと思う。

ツールから入って、きちんと勉強できる人はそれでいいと思う、効率がいいし。

しかし、自分のように絶対的な理由がないと動かない人間には、
こういう環境を作って動機付けをしてやると自然と体が動く。
言語は相手あっての双方向のもので、コミュニケーションする相手が
いると圧倒的に動機付けされる。


日本にいるとその強力さが全くわからないが、
外に行くと嫌と言うほど思い知らされる。
というか話せない方がおかしいのではないかとも思えてくる。


インド行ったときなんて、3歳ぐらいのがきんちょが英語をぽんぽん話しているのを見ると、
彼らが世界のどこに行っても生きていけるのがよくわかる。

中国のチベットへ行ったときでさえ、
外国人のバックパッカーが集まってコミュニケーションするのはやはり英語。
自分なんて、酔っ払ったときに"Mother fucker!!"とか言われたが、
当時その意味もわからなかった。


環境を作るための方法としては、
外国へ行ければそれに越したことはないが、日本の中だって、外人の集まるとこはあるだろうし、
Skypeで知り合いをつくってもいいと思う。

当然、海外旅行に行くと言うのも、手っ取り早く刺激を受ける方法の一つである。
だが、日本人同士で固まっていては、刺激を受けると言う意味では無意味だ。


まあでも実際には自分は日本に住んでいるときに、
外人の集まっているとこに行くような度胸はなかったから、
自宅留学(外人とルームシェア)という方法をとったけど。


自分が動く順序としては、

刺激を受ける

興味がわく

それに近づくために時間とパワーをかけるようになる。(この段階で初めて道具が必要になる)

かけた時間とパワーに比例して、理解が深まり、
新しい情報や人との出会いでまた刺激を受ける


一番初めのその刺激をどこかに受けに行くというとこは、
リスクを回避できる知識と少しの勇気が必要かもしれない。



人を動かす 新装版この本ではいろんな例を挙げて、動機付けに関して書かれている。
あまりに有名なので知っている人もいると思うけど。
この本中での「他人の中に強い欲望を喚起させる」という印象的な部分の他人を、自分に置き換えてもらうといいんじゃないだろうか。



PS:
語学のスキルと同時に、そもそも母国語でも話す内容についてのスキルが必要だとすごく思う。
イタリア人とかスペインとか常に人の笑いをとることに貪欲。日本で言えば関西人。
そんだけ主張したいことがあれば、英語スキルは伸びやすいだろうね。


あと、イチローすごいっすね。
最後のヒットを打つと背筋が凍るぐらいテンションがあがる。
なんかのドラマをみていたかのようだった。