潜龍鍼師

WEBから鍼灸へ変えた話

チャリ旅行記 屋久島編 その5

9日目 安房 ⇒ 栗生


朝一、目が覚めた。案外人間は丈夫にできているらしく生きていた。
筋肉痛はさすがに全身で感じていたが、疲労感は寝て取れた。


金をおろして、バスで尾之間の温泉に行こうと思ったら、
バス停の前におばちゃん集団がいたので、自分も加わってべらべら話していたら、
さらにおばちゃんは仲間を呼んで増えていく。
最後におばちゃんの一人が尾之間に車で行くというから、乗せてもらうことにした。ラッキー


尾の間の熱い温泉は、疲れた体にしみわたった。こういうときが一番幸せを感じてしまう。
ヨットをやっていた時も、くそ寒い冬の強風で出艇して、
帰ってきたときに、熱い一杯のお茶を飲む。そんな時に幸せを感じていたのと同じ。
尾の間からバスで栗生に帰ったら、荷物料も取られて1000円もかかった。
高すぎる。。。こんなことなら、誰かに乗せてもらえばよかった。


キャンプ場に帰ってすぐに寝た。しかし、例のコインランドリは閉まっていて、
外で寝るしかない。帰ってきたのが夜遅かったから、テントも借りられない。
仕方ないから、炊事場で寝袋に丸まって寝た。


にしても、一人はさみしい。
uさん達がいたときを懐かしく思い出していた。
人間は一人になって初めて、孤独を理解する。
みんなといると、気が紛れているだけなんだなと。

10日目 栗生 ⇒ 宮之浦 49km

朝からガキンチョが騒いでいて起きた。
どうやら炊事場でカレーを作るらしい。
こんな起床もめずらしい。

今日は移動日。宮之浦まで戻って、明日には種子島に渡ろうと思う。
栗生の橋のとこで大学生サークルの人らと会った。
西部林道を通って、宮之浦に行くんだとさ。
現在、北西のド強風が吹いている。
この強風のなかご苦労さんなことだと思ったが、
自分自身も楠川からは直撃を免れない。


なんとか夕方までにオーシャンビューキャンプ場についた。
しかし、強風でテントを立てようにも、吹っ飛ばされそうになる。
無理に立てても、夜中に吹っ飛ばされるばいと思い、宿を探し出した。


そこで見つけたのが、"晴耕雨読"というとこ。
宿には幾人か学生さんらしき人もいるし。
とにかく話すには事欠かない。
居間みたいなとこにいると、いろんな人が出入りしてくる。
島を採っているカメラマンとか、近所のおばちゃんとか、宿のオーナーとその知り合いとか。
うじゃうじゃ。


強風で種子島行きのフェリーを待って、
そんなこんなで3日間もここにいた。