潜龍鍼師

WEBから鍼灸へ変えた話

パニック症が起きたときの対処

もう発症して3年になるだろうか。

過去発作で4回救急車を呼んでいる。家で2回と外で2回。

発症した1年目がすごく苦労した。

そのあとは年々やり方が見えてきたし、そもそも出さない方法がなんとなくわかってきたので、まとめておきたいと思う。

 

< 緊急時 >

1. やばそうだな

 ゆったりとした音楽を聞く

 息苦しくなることがあるので、呼吸を整える。特にしっかり息を吐く

 不安感がある場合は、体をゆっくり動かして、ちゃんと動けていることを確認する

 人ごみにいるときは、人の少ないとこへ 

 

2. 結構やばいとき

 横になって、呼吸をとにかく整える

 お灸を丹田にひたすらする。(ホッカイロを腹にはるのもよかった)

 手足が冷えているときは温めて、気を下に持っていく。

  => 手足が冷える理由として、気の塊が中央に集まって、上逆してくるから。

 

3. 自分ではどうしようもない

  もはや立っていることができなくなり、うずくまっているような状態で、

  脈は暴走しているし、血は沸騰して爆発しそうになっている。

  胸もとにかく苦しい。こんな状況ではもうどうしようもない。

 とにかく呼吸を整える。

  救急車でやることは心電図をとりつつ、結局言われることは呼吸を整えましょうねというだけである。

 人に手を握ってもらう

  発作の時の恐怖感は半端ない。

  それを緩和するには、人の手が効果的なのは身を持って知った。

  不安が発作を引き起こしているのは間違いない。

  恥ずかしい気もするが、緊急時に恥ずかしいなどと言っている余裕なんて一ミリもない。

 過呼吸(過換気)が出てくると、手足がしびれてくるので、ゆっくり呼吸をする。

  しびれの原因は血中の二酸化酸素分圧が低下し、

  アルカリ側に傾くことで血管収縮を引き起こし、しびれや筋痙攣や硬直を引き起こす。

 最後は救急車呼ぶ

 

< 発作に近づかないように日々ベースUP >

1.ベースの体の調子を整えておく。

 自分の場合、日頃から運動すると調子がいい。

 手足を動かすことで脾胃が動くし、そもそも気がめぐるので、悪いことがない。

 規則正しい生活、早寝早起きをすることで、陽気を受ける。

 

2.人と会ったり、自分の気持ちいいと思えることをする。

 そのことで気はいい方に動いていく。

 

3.ゆるめておく

 日々あれこれ考えるが、それらから断ち切って、考えないようにする瞬間も必要。瞑想などでそういう時間をつくる。呼吸を整える。のもその中の一つ

  使った体は固くなっているので、柔軟などで緩めておく。

  体が緊張したり、ストレス状態が続くと発作につながる。

 常に、リラックス状態であり、気は臍下丹田にしっかりあることで心は安定してくる。

 

< 最後に >

パニック症なんて現代の新しい病気だと思っていたが、全くそうではない。

1000年以上も前の中国の古典に"奔豚気"という症状で書かれている。

大昔から苦しんでいる人がいたという事実がある。

そしてその機序と対処法も書かれている。

この事実こそが、自分が東洋医学を学びたいと思った発端だった。

西洋医学が絶対ではないし、まだ知らないことが山程ある。