潜龍鍼師

WEBから鍼灸へ変えた話

やっと仕事が始まった。


といってもそんな大それたものではなく、家の壁塗り(plastering)の仕事。
なにせ£25pw(\13500/月)という破格で住んでいるのは、この作業の見返りだ。


内容は、例の息子の部屋の壁と天井がぼろぼろなんで
それを2ヶ月かけて直すというもの。
毎日するわけではなく週末やる感じ。だが今日半日やってみて、
ボリュームが結構ありそうだと思った。だってベースの家の造りがひどい。
壁とかマイナスドライバーでほじくるだけでぼろぼろ崩れてくる。
おそらくハンマー1本で家を完全に破壊することが可能なんじゃないだろうか。


ちょっとここでイギリスと日本の住宅事情について。


おどくべきことに、基本的にこっちの家のつくりは古く
けっこう100年前に作られていることがある。うちも結構古いみたい。
また全ての造りが適当のいい加減で、穴とかひびとかありえない大きさのが結構ある。
まあそんな長く使っていろんな人が使いまわしているんだから仕方ないのかもしれないが。
とにかく"つぎはぎ"というイメージ。

対照的に日本は地震が多いからかなり丈夫に作っているんだろうが、立替の周期は平均で30年。
http://realestate.yahoo.co.jp/docs/myhomeguide/01_64_01.html


なんでこんな違いが生じるかというと、
?木造は長持ちしない。
?日本は世代が変わると家を作るという固定概念がある。
?日本人はかなり贅沢。こっちの人はぼろくてもあまり気にしない。
?2つの世帯がワンセットなので。イギリスでは建て替えがそもそもできない。


?に関していえば、おそらく日本人がこっちのうちに住めといわれれば、
結構大変だと思う。かなり質が落ちるのは覚悟しないといけない。
今の日本人はかなり質が上がっていて、どこの友達のうちに行っても、
それなりのこぎれいなとこばっかしで、ここは住めないなーなんてとこないから。


でも新築を建てる代償として、新築の家を購入するためにかなり大きなリスクを伴う。
ローンを何十年も組んだら、嫌でも働き続けなければならない。
今みたいな最悪な不景気でもだ。
自分にはちょっとできないなー。
というよりむしろリサイクルとかが好き。
中古のうちとかを自分でこつこつ自分好みに手を加えていくとかおもろそう。


でもまあ、このうちの道具の豊富さはすごくて、
電動ドリルとかわけのわかんない工具がわんさかある。
そういえばチェーンソーとか卓上グラインダーもあったな。
創作意欲がわくわー。