潜龍鍼師

WEBから鍼灸へ変えた話

アイスランド(氷国)に行ってみた

さて、こっちに来てから観光という事はあんまししていない。
せいぜいロンドンの美術館をぐるぐる回っているぐらい。
観光というより、膝痛のリハビリと英語の勉強といった感じ。
まあ、ひたすら勉強に打ち込んでいたかと聞かれると、あやしいんだけど。


そんな折に日本から友達が遊びに来るとの事だったので、
ここは一発びびらせちゃろーという事で、探し出したのがアイスランド(氷国)!!

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アイルランドとちゃいまっせー
アイルランドはイギリスのお隣さんですぐ行けるけど、
アイスランドはロンドンから飛行機で北へ3時間。
同等の緯度としては、カムチャッカ半島のさらに北、アラスカぐらいの緯度。
観光で立ち入れる緯度としては、限界ぎりぎりラインだと思う。
イメージとしては屋久島を100倍ワイルドにした感じ。


気温が低いから屋久島みたいに、ぼーぼー樹木は生い茂っていないけど、
その分、ありえないぐらい広大な地形が広がっている。地平線なんて腐るほど見れる。
主要道から一本入って数十分走れば、もう人工的な建物は存在しない。コンビニなんてあるわきゃないし。
日本のすごいとこはどこまで行ってもコンビニがあるとこ。


初日だけ主要どこのゴールデンサークルを、一日で回ってくれるバスツアーがあったんで、それに参加してみた。
さすがにメインの観光名所なだけに結構それなりに観光客がいた。日本と比べたらスカスカなんだけどね。
途中ドイツ人の大所帯の団体さんがわらわら通り過ぎていった。その中の一人のおっさんに話しかけられた。
適当に世間話をしていたら、なんか急に日本とドイツは戦時中から
仲良しだったんだぜーみたいな展開になって、
俺は知っているぜー「ニイタカヤマノボレ」だろ、な!兄弟!
自分は苦笑いで、Oh,yeah-!としか返せなかった。あんた映画のパールハーバー見すぎやろ。



気になるとこはギャウと呼ばれる一見岩だらけの地形のとこなんだけど、
実はここ北アメリカプレートとヨーロッパのプレートが生まれるところ。
基本的にはそういった地点は海の下なんだけど、
この島だけ変わってて、その割れ目が地表に出てきている、だからめずらしいという訳。
画像の道幅は毎年1インチ(2.5cm)づつ広がっていると言っていたから、げっ、結構でかいじゃん。
ここに家作ったら、10年後には25cm広がっているからお買い得物件やねー。伸びる庭付き!




一番の目玉は間欠泉と青い氷河が浮かぶ湖。見たとき、"うぉっ"て思った。
間欠泉という言葉を聞いたことはあったけど実際に見たのは初めて。
水の色がすごいきれいだったのも印象的。
これはアイスランド全般で言えることなんだけど、
全てにエメラルドグリーンの色がついている。



氷河も青かった。
空の色が反射して青くなっているとか、海の色を反映しているとか言う人もいるが、
この曇った中でも、この色なので、氷河自体の色だとはっきり思う。
理屈的にはこんなとこだと思う。




あとはブルーンラグーンかいな。
一年前ぐらいにネットで見てこんな場所が世の中にあるのかと思っていたけど、
一年後にその風呂にどっぷり漬かっているとは夢にも思わなかった。
感想としてはでかい熱めの温水プール。天気がよかったから気分は最高だった。
あ、でも端の方には行かないほうがいい。髪の毛とかごみがわんさか沈殿していた。




レンタル代高かったけど、4駆を借りててよかったわー。



アイスランドのオフロード運転はすげー面白かった。
日本ではなかなか体験できない。
見渡す限り原野で視界には人工物がなーんも目に入らないんだよね。
ぶっ飛ばそうが何しようが誰も文句言わない。freedom!!!



アイスランドでは左ハンドル右側通行。レイキャビックの街中だけ注意して、
郊外に出ればもうもうそこはなーんもない一本道。運転はすぐ慣れた。
これで、世界のどこへ行ってもある程度は運転ができそう。
インドとか中国を除いて。この2つの国だけは絶対ごめんこうむる。
乗っているだけで心臓がいくつあっても足りないぐらい、もうルールなんて全員無視状態。
この人達、乗っている時間の半分以上クラクションを鳴らしっぱなしだから。
走行距離はアイスランド(3日間)で1600kmぐらい。
なにせこの国は走って移り変わっていく景色を楽しむことがメイン。


やばかったのは50km走っても次の街もないし、
ガソリンスタンドがなくて、赤ランプついてやべーよってとこで、
寄ったスタンドはマシンがぶっ壊れてて、
その次のガススタンドでやっと補給できた時はマジほっとした。
こんなとこで立ち往生したら、近所の人にガスちょーだいって言いに行く必要があるんだけど、
ご近所に辿りつくまでにマラソンせんといかんだろうね。




食べ物としては、アイスランドで食べたガーリック味のロブスターがうまかった。
ネットで探していけば、それなりに人がいっぱい来て、はやっているお店があるみたい。


とにかく屋久島とかアイスランドとか気性がというか気象が激しい。
車を運転していても、横風に煽られて流される。最大瞬間で20m/sは超えていた日もあったと思う。
雨、強風、雪、雹、あられ、快晴とまあ、めまぐるしく変化していく。
それでいて、地面の中はカッカしてて、熱いお湯を沸かしてくれる。
そういう共通項があるなと思った。
まあそれでも日程の半分は天気に恵まれて気候もよく、文句のつけようがなかった。


全てのアイスランド画像


PS:
アイスランドに行く前にうちのキャロルに聞いてみた。
俺「アイスランド行ったことある?」
キ「ええ、とってもいいとこよね。近くにあるわ。」
俺「ああそーなんだ。」
キ「冷凍ものが安いし。」
俺「へー、それはいいね。」
キ「ほら、駅裏にあるじゃない」
俺「はあ?」